ワンネス財団(自立訓練事業)

2024年5月30日(木) 晴れ

 

 久しぶりの探訪記は、一般財団法人ワンネス財団さんです。奈良県大和高田市にあるエモーショナルリテラシーセンターと奈良GARDENを訪ねました。

 訪問の主な目的はワンネス財団さんから依頼されたスタッフ研修会(コミュコピ体験会)のファシリテーターを務めることですが、せっかくの機会ですので施設の見学もさせていただきました。(研修会の様子はコチラを参照ください)

 

 事前にホームページやパンフレットなどを熟読した時、依存症や受刑者そして非行・更生等の文言に目が留まりました。そして、世界的専門家が顧問を務めメディア掲載実績も多数あります。施設の名前は『なんだか格好いい』し、沖縄県に財団の本部があるのだとか…。『一体全体どんな支援をしているところなんだろう?』という興味が湧いてきました。

 

 『いろいろ伺ってみたい』そんな思いを持ちながら車を走らせ、約30分でエモーショナルリテラシーセンター辺りに到着です。どんな建物かと想像を膨らませていたのですが、センターが近隣(閑静な住宅地で、一戸建てやマンションがたくさん)と「同化」していて通り過ぎてしまう始末。BB代表の山﨑のWSD仲間でもあるスタッフの“マーシー”さんの出迎えで何とか到着できました。

 1階がエモーショナルリテラシーセンター、2階が奈良GARDENです。

 センターは、天井が非常に高く開放感があり、琉球畳のあるスペースや筋トレマシーンが置いてあるスペースもあります。奥が事務所となっているようで、研修会終了後に共同代表の三宅氏にお話を伺いました。

 

「奈良はこの場所から始まったんです。障害福祉サービスの自立訓練事業として、再犯防止や依存症脱却につながるカリキュラムや“学び直し”を行っています」

「センターが20名、GARDENが20名の定員です。奈良県内に他にも施設があり、自立訓練事業としては80名規模の事業になります。沖縄県でも同じ規模の自立訓練事業をやっています」

「全国各地から利用者が集まります。これまでに約1300人を受け入れてきました」

「利用者は財団が運営するグループホームに住んで、センターやGARDENに通ってきています。送迎も行っていますが、自力で通所される方もいらっしゃいます」

「平日はココで、土日はグループホームで支援をしています」

「スタッフの8割くらいが、依存症等の経験者なんですよ」と教わりました。

 

 三宅氏も罪に問われた経験を持つとのことで、スタッフとなって12年ほどが経過し、今は共同代表をされています。依存症者や受刑者、触法者の受け入れはご苦労も多いとのことです。

 

「女性利用者へのかかわりは難しいですね」

「利用者のほとんどが自ら望んで通所しているわけではないので、利用開始当初のラポール形成※に苦労しています」

「自立訓練終了後は就労して社会に復帰すること、グループホームからも退所して地域社会で生活していくことを目標にしています」

「自立訓練終了後もここに相談に来る人は多く、事業の枠ではない相談支援も行ってつながり続けていますよ」

 ※ラポール形成…(利用者と支援者が)互いを信頼し合える打ち解けた関係を築くこと

 

 三宅氏のお話を伺いながら、私のやってきた支援を思い返していました。

『生活訓練施設に入所してくる人たちは必ずしも自ら望んで入所してこない。当初のラポール形成に苦慮するのは精神科領域と同じだな。退所した人達が行くところがないと集まってきて出来たのが地域生活支援センター、制度化されるまでは無償の相談支援を行っていた。その点ではセンターも同様の支援をしているんだな』

 ホームページやパンフレットを見て抱いていた「距離感」がぐっと近くなった瞬間でもありました。

 

 そして、時間の都合上お伺いできなかったのですが、施設コンフリクトの問題では本当に気苦労が絶えないのではないかと想像しました。センターの周辺は住宅地です。『住民の反対運動はなかったんだろうか?それにどう対応してこられたのだろうか?』機会があればまた伺ってみたいと思いました。

 

 

 

 さて、研修会にも参加されていたスタッフの“まっすー”さんに案内されて、2階の奈良GARDEN(上記、画像)を見学させてもらいました。17時近くでしたが利用者さんが10人ほど居られ、厨房の後片づけをされたり、TVを観ながらのんびりされたりしておられました。

 

『こんな立派な厨房で作るお昼ご飯はきっとおいしいんだろうな』

『2階のスペースもとても広い。ゆったり過ごせそうだ』

『大きくて広いテーブル。椅子もゆったり。ここでグループワークをするのか』

『へえ、自主グループもあるのか。自転車部!楽しそう』

 

 見学はあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、機会があれば『他の施設やグループホームも見学したい、あわよくば沖縄県にも行きたい!』と強く思いました。…BB代表の許可は出ないと思いますが…(笑)

 

 ワンネス財団の活動はホームページ等で確認することができます。ワンネス財団に限ったことではないですが、やはり、直接伺って、自分の目で見て、話を聞いて、感じることを大切に「発信する」必要があると思いました。要らぬ誤解や不当な差別を生まないようにすることもまた、必要な支援ではないかと考えさせられた探訪となりました。

(文責:上田)

 

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