
こんにちは!
対人援助職のための相談所Big Beansの山崎勢津子です。
対人援助職のための相談所って、どんなことをしてるの?
どんなサイクルで働いているの?
ということについて、最近の様子をちょっとご紹介したいと思います。
長文ですので、興味のあるところだけお読みください。
やっていることを書いたら、超忙しい事業所みたいになりましたが、実際にはそれほど忙しくなく、のんびりマイペースにやっているので、こんな記事を書いたせいで「忙しそうだから、声かけるのやめよーか」みたいなことにならないことを心から祈ります🙏
目次
1.対人援助職のための相談所って?
2.Big Beansのお仕事サイクル
1)包括サポート
2)事業所研修
3)個別専門サポート
4)地域住民への講演や学生への講義
5)Big Beans勉強会とオンライン読書会
6)情報収集と情報発信
7)地域に開かれた活動
3.これからのこと
1.対人援助職のための相談所って?
最近のお仕事の話の前に、そもそも「対人援助職のための相談所って何?」ということを簡単にご説明したいと思います。
対人援助職のための相談所というのは、言葉の通り「対人援助の現場で働いている方々」が「相談できる場」です。
私たちが対象としているのはおもに障害福祉や医療保健の現場で働いておられる方々です。
具体的には訪問看護ステーションや相談支援事業所、就労支援事業所、児童や高齢者の支援に携わっている事業など、ですね。
病気や障害のある当事者やその家族を直接支援するのではなく
「当事者や家族を支援するスタッフをサポートする」ことを通して
障害福祉や医療保健のケアやサービスを安定的に、安心して提供できる土台を支えるのが私たちの仕事です。
事業所は大阪府堺市にあります。精神科で長らく働いていた作業療法士と精神保健福祉士の2名で事業をおこなっています。
2.Big Beansのお仕事サイクル
)包括サポート
現在、ある支援センターの運営をお手伝いしています。以前は就労継続支援B型事業所でもこの包括サポートをご利用いただいていました。
そこでの仕事は運営補助(書類作成補助、監査対策、日々のSNS運用、スタッフ補助、プログラム講師)など多岐に渡っています。これは月に15時間という契約で、その事業所の必要としている部分をサポートする、いわば<何でも屋>的なサポートです。たとえば、立ち上げたばかりで運営の細かなところに手が回らないとか、運営の基盤ができるまでの伴走やスタッフのチームビルディングなどもこれに含まれます。福祉の現場に不慣れなスタッフのOJTなどのお手伝いもさせてもらっています。
2)事業所研修
現在は訪問看護ステーション、就労継続支援B型事業所、訪問看護と障害福祉事業など複数を手掛けている法人などと契約をして、定期的にスタッフ研修をさせていただいています。
また、チームビルディング研修や会議ファシリテーションなどの依頼もあります。
その事業所のニーズに合わせて、テーマを決めて、毎月もしくは隔月に一度、スタッフ研修をさせていただいています。
対面研修もあれば、オンライン研修もありますし、定期研修も、単発研修も承っています。
予定の入っていない平日は、Big Beans内にこもって、この研修準備に充てていることが多いです。
※関連ページ 研修サポート事業のご案内
3)個別専門サポート
対人援助職の方の個別面談をさせていただいています。
「事業所がBig Beansと契約してスタッフ教育や福利厚生として、従業員に提供しているサービス」になります。
現在は複数の就労継続支援B型事業所、複数の訪問看護ステーションと契約をし、希望があった時にそれぞれのスタッフの方々の個別面談をさせていただいています。
各スタッフのニーズに合わせて、教育的な内容(精神疾患や障害、就労支援、学会発表のお手伝い等)の時もあれば、職場での人間関係や困難事例の支援の悩み、時には個人的な悩みなどをお聞きすることもあります。
月に数回、各事業所に出向いて出張面談をしたり、オンラインで面談をしたりしています。
まだお申込みは少ないですが事業所契約ではなく、個人からのご依頼も承っています。
※関連ページ サポート(法人向け/個人向け) 個別受講
4)地域住民への講演や学生への講義
年に何度か講演や講義のご依頼をいただいています。
社会福祉協議会や地域包括支援センター、大学などからご依頼をいただき、認知症の話や社会保障制度といったような地域向けのお話をさせていただいたり、医療・福祉の学生さんたちに向けて「地域での生活支援」といったテーマでお話をさせていただいたりしています。
5)Big Beans勉強会とオンライン読書会
対人援助職が参加できる対面の勉強会とオンライン読書会をそれぞれ月に一度、開催しています。
最近は遠方の方からの希望もあって、オンライン勉強会も開催していこうかと考えています。
私たちの勉強会の特長は、さまざまな領域の方が参加されるということと、交流を取り入れていることです。
現在、参加されているのは、相談支援事業所、就労支援事業所、生活訓練事業所、地域生活支援センター、病院、訪問看護ステーションのスタッフです。それぞれの立場や考え方、背景などを知る機会にもなっています。
また、このような機会に私たちを知っていただき、事業所研修をご依頼いただいたり、個別専門サポートをご依頼いただくきっかけにもなっています。
※関連ページ 勉強会/読書会 Big Beans勉強会の特徴
6)情報収集と情報発信
Big Beansでは、月初めに堺市内に新設された事業所にお願いしてパンフレットなどを収集し、発信する事業もおこなっています。
YouTubeチャンネルでは「ケアを深めるラジオ」と題して、ケアにまつわるエピソードなども月に1~2回ほど発信しています。
7)地域に開かれた活動
堺市にあるシェア型書店で月に一回程度、お店番をしながら「ちょっとした気がかり」を聞かせていただく「まちの保健室」的な活動をしています。役所や相談窓口とはまた違った空間、切り口でお話をお聞きできる場なれば…と思っています。
ペットロスでつらい思いをしている方や、高齢の親を抱えて不安を感じておられる方、子どもが発達障害で心配を抱えておられる方、生徒がメンタルヘルス上の問題を抱えていて悩んでいる先生など、これまでにいろいろなお話をお伺いしてきました。
また、お店番の時に対人援助職の方にも立ち寄っていただき、私たちのことを知っていただく機会にできれば…という思いもあります。
さらに、お店番以外にも地域の方々と対人援助職の方がともに参加できるワークショップの場も主催しています。認知症世界の歩き方ワークショップやコミュニティコーピング、社会保障ゲームなど、ゲームやイベントを通してメンタルヘルスや社会保障制度などを身近に感じてもらえる取り組みを今後も続けていきたいと考えています。
※関連ページ 参加型研修(ワークショップ)について
3.これからのこと
そんなわけで、対人援助職のための相談所Big Beansでは
こんな風に毎月のサイクルの仕事をしながら、
サポートを必要とされている対人援助職の皆さんのところに私たちの情報が届くように、ゆるやかですが、着実に発信を続けています。
もし、どこかに接点を感じていただけたなら、「こんなことも頼めますか?」とお気軽にご連絡をいただけると嬉しいです。執筆依頼も大歓迎です。
私たち二人で出来ることはささやかなので、これから全国にそういう仲間が増えていけばいいなぁと思っています。「私も同じような仕事をしています」という同業の方や「私もそういう仕事をやってみたいです」という方ともつながれると嬉しいです。
今年の12月で、この事業を始めて丸三年になります。
いろいろと変遷しながら、今のお仕事サイクルが何とか形になってきているのを感じる今日この頃です。
今後ともどうぞよろしくお願いします。